こんにちは、管理部さんです。いつも記事をお読みいただきありがとうございます。今回は「プロジェクトを完遂するスモールステップ法」についての記事です。
管理部をしていると、上司からよくわからないプロジェクトが降ってくることがあります。私も役員から「ECサイト作りたい!」「働き方改革をして!」など、抽象的なことを言われ途方に暮れたことが何度あったことか。そんな方におすすめなのが、今回紹介するスモールステップ法です。
スモールステップ… 小さく歩く?
スモールステップが大事だという理由
スモールステップ法とは、 大きな目標を細かく細分化し、小さな目標を立てて積み重ねていくことで大きな目標を達成する手法です。これは古くは、スキナーという心理学者(学習心理学)が大きく貢献したとされています。
スキナーは、ある行動直後の刺激の高まりを研究しました。これは簡単に言えば、「小さな体験がその後の行動を変化させる」といったことです。
大きな目標はくぐりやすい。だから小さな目標が必要
この記事の最初の話ですが、私は役員から「ECサイトを作りたい 」といわれました。この時、スモールステップ法を知らなかったので、プロジェクトは失敗し、頓挫しました。
この理由は、ECサイトを作るという目標が高すぎて、どこに進めばよいのか、どういったことをすればよいのか具体的な方法がわからずに進んだ結果、ある時を境にぱったりと辞めてしまったのです。そう、目標は大きければ大きいほどくぐりやすい(失敗しやすい)のです
今考えてみれば、プロジェクトの失敗は、この目標の大きさにありました。しかし、もし今同じことを言われれば、スモールステップ法を使い割と簡単に目標達成してしまうのではないかと思います。
スモールステップ法のやり方はどうすればよいの?
大きな目標を立てれば立てるほど、スモールステップが大事になってきます。スモールステップ法の大きな流れは下の通りです。
このスモールステップの鍵はどこまで細分化できるかです。目標が高ければ高いほど、細分化があとから効果を利かしてきます。それでは具体的な方法を見てみましょう。
スモールステップのやり方の具体的な方法
ここではスモールステップのやり方の具体的な方法をわかりやすくするために例題として『英語を使えるようにする』というふわっとした目標にしてみます。
最終目標と時間の設定
最初にしては、決めるのが早いのがこの最終目標と時間の設定ですが、意外とちゃんと目標を決めるとなると難しいものです。そのためにも、目的をまずは考えてみます。
『英語を使えるようにする』理由……、自分の仕事に活かすため?転職のため?はたまた海外映画を字幕なしで見るため?なんとなく?目的はそれぞれ違います。目的が変われば、目標も変わってきます。が、目標は具体的な数字に落とし込むことが肝心です。
転職のためであれば、例えば外資系企業する目安としてTOEICなどの資格試験が一つ目標数値として設定できます。
時間も、期限が変われば、また行動が変わってきます。ひとつ経験則としてアドバイスですが、期限が決まっていないもので、自分で設定する場合、最初に決めた時間の倍にするとぐっとやりやすくなります。なぜなら自分でやるぞ!と決めた時間設定は無茶な場合が往々にしてあります。
ここではひとまず 『半年で外資系企業に入社するためにTOEICで800点とる』と設定します。これで具体的な時間と目標が決まりました。
ちょっとわかったカモー
最終目標と時間を分解する(1回目)
少なくとも目標と時間は、3回程度分解します。なぜなら『必ずできる目標』を定めて行動ができるようになれば、クリアしやすいからです。高いハードルはくぐりやすい。逆にハードルが低ければ低いほど、通らざるおえなくなります。このハードルを極端に下げることがスモールステップとして重要です。
それでは『半年で外資系企業に入社するために英語の勉強をする』をさらに分解しましょう。目標設定の目安として半年であれば、まず1か月程度の目標を定めます。
だいたい目安として3年⇒ワンシーズン単位、1年・半年⇒1か月単位、1か月⇒1日単位で決めると決めやすいかと思います。一応ですが、今回の目標は英語ができるようになることです。外資系企業に入社するための他の条件(MBAをとる、コネを作る)などはまた別の目標設定をすることになります、念のため。
- TOEICを受けて現状を知る、参考書を買う
- 参考書を1冊読む。
- TOEICを受けて現状を知る。読んだ参考書の熟語2000語中1000語を覚える。
- 読んだ参考書の熟語すべて覚える。
- TOEICを受ける。現在足りないところを知る。
- 現在足りないところを補足するように勉強をする。
具体的になってきました。ここでポイントなのが 定期的に現状を知ることです。仕事ならば進捗状況を報告することです。なぜならば、目標を設定して無理をしていないか定期的に大まかな確認が必要だからです。定期的に受けて【そもそも無茶だった目標】か、【できる可能性が高い】のか、見極めます。
1回目の目標と時間を分解する(2回目)
2回目の分解です。ここでは、1番の『TOEICを受けて現状を知る』と『参考書を買う』に焦点を当てます。
1回目よりさらに具体的な行動になりました。ここで大体の人は、終わらせるのですが、今回はさらに1段階細かくしてハードルを下げます。もう一度言いますが、『必ずできる目標』を定めて行動ができるようになれば、クリアしやすいのがスモールステップです。
2回目の目標と時間を分解する(3回目)
スモールステップの目標設定の最後「さらに分解する」です。この中では、上記「現状を知る」の「1、TOEICの資格要件、試験時期、お金、結果通知日を確認する」を見てみましょう。
TOEICの資格要件試験時期、お金、結果通知日などを確認する
- TOEICの資格要件があるか確認する
- TOEICのお金を分けておく
- 結果通知日を確認し、カレンダーにはなまるをつける
- TOEIC受験日に必要なものを調べる
- TOEIC受験日に必要なものを集める
さて、ここらへんまでくれば「なんだ1時間もあれば全部できるじゃん!」という内容になってきました。これが重要です。ハードルを低く低く設定し、できない理由を減らすことが重要です。このぐらい細分化できれば、1日ごとに1つクリアしていくことなんて難ないと思います。
すべての目標は細かく分解していけばいくほどハードルが下がります。たとえ途方もない目標であっても1日、1時間、1分単位であれば、楽勝に思えてきます。
このハードルを下げてクリアすることを少しずつでもしていけば、今度は体が勝手に行動する方向に向いて少し高い目標でもクリアすることができます。
冒頭にスキナーの話をしましたが、 このクリアして体が勝手に動く(学習する)こともスキナーは発見しました。
スモールステップの練習方法
一日単位でできる練習 見えない家事を見る
一日単位でできる練習、それは料理です。料理は、今日の献立決め(目標)→ 現状の確認(冷蔵庫や家のストック)→足りない材料の買い出し→調理→食べる→後片付けという流れがあります。この中でさらにスモールステップの練習として分解します。例えば、買い出しのステップですが、
- 現状を確認した中で足りない材料を思い浮かべる
- 先に解凍しておくものがない確認し、解凍するものがあれば冷蔵庫から出す
- 1を受けてメモする
- 残金を確認し、買えないものはないか確認する
- 服を着替え、靴を履く
- 買い物に出かける
- 近所のスーパーへ行き、必要な材料を買う
- 帰宅して材料を台所に置く
ぐらいでしょうか。もちろん、先に決めてある目標(節約する、豪華なものを食べる)などがあれば多少ステップが変わります。
余談ですが、『見えない家事』というものが話題となっているのは、この夕食を作るの中に家事をやっているものしかしらない行動があるからです。
そのほか練習方法
料理がかなり最適ですが、他には、旅行(計画から荷物の片づけまで)やちょっと高額なものの購入(レビュー巡回から初期設定まで)などがあります。
練習方法として最適なのは、少しだけ億劫なことを設定し、1~2段階で目標設定をすることことです。
ぼくは「餌の取り方」をスモールステップの練習にしようカモ
スモールステップ法のまとめ
スモールステップで成功するには、と聞かれたら上の3つを答えます。とにかく自分で簡単にできること(成功体験)を積み重ねて少しずつ目標に到達します!
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