こんにちは管理部さんです。今回の記事は「経理/事務で使う電卓」についての記事です。まずはこちらをご覧ください。
「カシオとシャープ、結局どっちがいいの?」――日本の電卓界で双璧をなしている2社。どちらのメーカーの電卓がより経理業務に向いているのか、経理担当者にとっては永遠のテーマとも言える議論があることをご存知ですか?
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電卓といえば、カシオとシャープの二大企業のどちらかがほとんどです。今回は、経理に関わらず事務を担当する方も含めておすすめする電卓をご紹介いたします。
結局事務の電卓の正解はどっち?
一般的な結論から言うと”慣れている方”となります。以下の性能の電卓であればどれでもOKそしてほぼどんな電卓も当てはまります。…が、両方使用した私がおすすめするのはCASIOの電卓です。
そして私がおすすめする電卓はこちら。
カシオ CASIO スタイリッシュ電卓(12桁) JF-S200-WE-N ホワイト[JFS200WEN]価格:2,872円 (2019/11/2 08:57時点) 感想(0件) |
余計な機能を一切排し、カラーバリエーションが豊富でしかも上記の機能は備わっている。そんなシンプルな電卓です。
電卓の必要場面はいつ?どんなとき?
一般企業で電卓を使用する場面は多くあります。特に「検算」やパソコンを使うまでもないちょっとした計算で使用する場面は多いです。
パソコンではgoogle先生や標準の電卓機能でも問題なく使えますが、手元に道具として置いておくといざという時便利です。また、外での作業ではスマホで事足りますが、いちいちアプリを出すのが面倒です。その点、電卓は余計な機能を排しているのですぐアクセスできることが理由です。
電卓に必要な機能はなにが正解?
電卓に必要な機能は当たり前ですが、それぞれ違います。ただ、9割の人は余計な機能を排したシンプルで使いやすい電卓をおすすめします。
12桁やキーロールオーバー、ジャストタイプをおすすめする
12桁(ケタ)の理由 10桁じゃダメなの?
電卓はおおむね10桁(10億)と12桁(1000億)が多いですが、私は12桁をおすすめしています。理由は、桁数の限界の標準が12桁のことが多いからです。例えば、以下のもの。
- 銀行の預け入れ伝票(12桁)
- 所得税の支払納付書(最大11桁)
- 会計ソフトの取引金額覧(勘定奉行12桁、弥生会計12桁…)
このほかにも12桁限界のものがおおくあります。
でも、実のところ経理担当が12桁のものを使っているのは 簿記取得の際に講師や参考書は12桁をすすめているからです。私も上記理由は後付けで最初はこの理由でした。
ジャストタイプにする理由
CASIOの電卓はカードタイプ、手帳タイプ、ミニミニジャストタイプ、ミニジャストタイプ、ジャストタイプ、大判手帳サイズ、デスクタイプという大きさでのカテゴリーがあります。この中で事務/経理担当としておすすめするものは”ジャストタイプ”あるいは”ミニジャストタイプ”です。どちらにするかはその人の指の大きさで決めるのが良いです。
カードタイプ、手帳タイプ、ミニミニジャストタイプは事務であれば小さすぎて打ちにくいので、おすすめできません。逆にデスクタイプは大きすて持ち運びに不便です。また、キーが横に6列あり指を動かすのにタイムロスしてしまいおすすめしません。大判手帳サイズは残念ながら10桁のものしかありません。カバンの中に忍ばせるならおすすめですが。
CASIO電卓 タイプ別 | だいたいの大きさ(奥行×幅×高さmm) |
---|---|
カードタイプ | 102×57×6.7 |
手帳タイプ | 118.5×70×8.5 |
ミニミニジャストタイプ | 120×86×19.3 |
ミニジャストタイプ | 148×101×27.6 |
ジャストタイプ | 181×108×25 |
大判手帳サイズ | 146×89×8.9 |
デスクタイプ | 192×144×35 |
(参照:CASIO https://casio.jp/dentaku/ )
製品によってばらつきが0.1ミリ~10ミリ程度変動がありますがおおむね上記のサイズ幅になっています。
キーロールオーバー
キーロールオーバーは複数のキーを打ち込むと打ち込んだ順番に打ってくれる機能です。おおよそ電卓にはついている機能ですが、昔の電卓だと2つ同時にキーを押すとどちらかしか認識されずにキーが打ち込まれる仕様になっていました。
このキーロールオーバー機能があれば、早打ちをしたとしても電卓の性能で”打ったのに打っていない状態になる”というものを防いでくれます。キーロールオーバーは2キーまでのものと3キーまでのものがありますが、一般事務/経理であれば2キーでも十分対応できます。検算の多い職場であれば、3キーのものをおすすめします。
余計な機能はいらない
家電量販店や文具やに行くと様々な電卓が溢れており、機能がたくさんついた電卓も多くあります。ただ、測量などの特殊な作業をしている場合を除き電卓機能はシンプルなものを選ぶのが良いです。理由はそんなに機能を使わないから。例えばCASIOの計算機の機能を検索する際に下記区分けがあります。
- 検算機能
- 税計算
- 時間計算
- 日数計算
- 原価/売価/粗利率
- マルチ換算
- √(平方根)
- 桁下げ(シフト)
- +/-(サインチェンジ)
- 加算器方式
- W税率設定
- 税計算合計機能(軽減税率対応)
- 余り計算機能
- ゲーム機能
- 微分計算
- 積分計算
- 複素数計算
- 方程式計算
- 機能行列計算
- 機能統計機能
- プログラム機能
- Python機能
- 単位換算機能
この中で経理の私が使ったことがあるのは、税計算機能と+/-(サインチェンジ)ぐらいです。というか一般事務や経理で使用するのは上記の内2~4機能程度です。さらに言えば私が使った2つの機能だとcasio全電卓144の内110の電卓に標準的についている機能です。余計なボタンがあるだけ、邪魔なのでシンプルをおすすめします。
他に選ぶ要素となるもの
電卓の色は黒がおすすめ
電卓の色はほとんど好みの問題ですが、こだわりがなければ黒をおすすめします。電池のある限り使用できるので、電卓は一度買うとかなり長く使えます。おすすめしているものは約4年も使用できますが、中には7年使用できるものもあります。
そんな中で長年使用していると汚れが目立ってきます。特に白系統を使用していると垢がキーについたり、埃がキーの溝にはまります。それで機能が低下することはありませんが、見栄えが悪いので汚れが目立たない黒系をおすすめします。
まとめ 電卓で仕事は早くなるか
結論としてはそんなことはありませんが、練習すればそこそこ早くなります。人によっては上記で紹介したキーロールオーバー機能がないために遅くなっている方もいますが、おおむね練習不足です。実務が一番良い練習ですが、自習する場合もやり方があります。
横(123、456、789、987、654、321)縦(147、258、369、741、852、963)と打ち込んでいくだけです。できたら間で”+”や”-“を押して最後に”=”を押せばある程度上達できます。キーボードの練習方法もおんなじ感じで地道な努力でうまくなります。
特定のキーでミスが多いのであれば、こんな方法で改善しやすいと思います。
結局のところ電卓を含めどんな道具でも使用者の能力に依存します。ただ、日常で使う道具のことをちゃんと知っていることはその分使用者の能力を底上げしてくれると私は考えております。
事務/経理の人でもそうでない人も、この記事を読んで、電卓についてちょっとわかったと思うのでほんの少しだけ事務能力が上がったと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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