こんにちは管理部さん(@acts1216)です。今回は「しつこいクソ営業電話撃退マニュアル」です。…はい、言葉がすぎました。
令和の新時代になっても聞く価値もない営業電話を何回も何回も何回も…しているヤカラがおります。これは事務職にとって「集中力を妨げる」「いらない時間を使う」「ストレスをためる」など仕事を邪魔をしてくる厄介な存在に他なりません。
そんな何回もかかってくる営業電話を「1年ぐらい営業電話をしたことがある人」で直近で「100件程度」集計したからこそわかる僕が永続的に電話をかかってこないようにするため、今回記事を作成いたします。
な、なんかいつになくメラメラしているカモね!
営業電話は営業電話をする会社の構造を知れば、おのずと解決策も見えてきます。そんな中で撃退方法をいくつかピックアップします。
気になるものがあれば目次から飛んでください。
ちなみに撃退確率は100件程度受けた営業電話をざっくり集計した結果です。難易度は私が感じた難易度(100%が不可能・できない、0%は超簡単)を%で表しました。
あ、先に言っておきますけれどもしつこく営業電話をする方に罪は全くありません。あるとすれば、その上司と会社です。
営業電話について知ろう
営業電話って誰がなんのためにするの?
営業電話は新卒の営業担当がとりあえず上司の言うことを聞いてマニュアルを見ながら掛けています。
…だけだと思っていますか?電話を掛ける人は何も営業に限ったことではありませんし、新卒だけではありません。そもそもその会社の人でない場合もあります。営業電話はだいたいこんな方が多いです。
- 新人(入社したて~5年)
- 営業担当
- アルバイトのアポインター
- 業務委託(クラウドワークしている人)
とまあ、残念ながら新人からベテラン、素人から百戦錬磨までこういう人!というのはありません。おそらく相手も普通の人です。仕事が嫌だなぁと思いながらも仕事と思ってかけている場合もあります。
キラーフレーズで断ったのにまた同じ会社からかかってきたということもありますよね、その場合担当が変わっただけです。アポ取りもなかなか精神を疲弊します。そのためアポ取る人辞めていく場合が結構ありますので次々と変わる場合も多くあります。
なぜそんな営業電話を掛けるのかというと、電話をすることが「仕事」だからです。稀に成果報酬などがあるところもありますので自分の利益となるためという場合もありますが、だいたいの方は真面目にやってもやらなくても1銭も増えません。
営業電話側の人はどのようにかけているのか
ここでは営業電話の工程をタイムラインで表しておきます。ここは詳しく書きますのでちょっと長くなります。気にならないなら飛ばしてください。
- フェイズ1電話番号の収集
大手検索サイト(飲食店ならぐるなびなど)や名簿からピックアップ
- フェイズ2掛ける相手の選別
- 初回は、資本金、売上高、業種業態から見て選別をする
- 2回目以降は前回の結果から電話をする
- フェイズ3営業電話
真面目に仕事をする人なら60分15件~20件…つまり1日160件掛けることができる
- フェイズ4結果の集計
結果と出た相手などを記入する。営業電話を普通にする会社の場合であれば、集計している
- フェイズ5集計後の改善
マニュアルがあれば改善し、業種業態が難しそうなら変更し、アポがあればノウハウをシェアする
ほぼフェイズ2-4を繰り返しており、フェイズ1は年1日など一気にやる場合が多く、フェイズ5は1日の終わりなどにします。
電話番号の収集
「なんか最近営業電話がよくかかってくるな」
なんて思ったことはありませんか。それは実は直近で情報が流出したからです。インターネットがまだ盛んでなかった時代は名簿などから営業電話を掛けていますが、今はネット経由からが多いです。以下のように電話番号なんてチョロッと取れます。
だいたいこんなところから収集しています。個人情報ではないので電話番号を取得するのはかなり簡単です。ただこの情報収集作業、買ったりもらったりする場合を除いて労力がかかります。やったことあるので言えますが、ネットからとる場合
- ネットで検索
- 会社名、電話番号、業種業態、できたら担当者を確認
- エクセル・データベースソフトに入力
という工程を経ます。これは骨が折れます。ただかなり厄介なのが、太字で書きましたが業務委託をする人もいることです。今では副業としてデータの入力を担う人をかなり安く確保できます。こうして電話番号リストを10000件ぐらいあつめて営業電話をかけます。
前に”餌”を募集したら「ペットフード会社」から山のように連絡来たのはこれが原因だったのカモー
掛ける相手の選別
「情報収集」の段階で一度ふるいにかけていますが、会社やその会社の商品により「ふるい」に欠けられます。明らかに業種業態がちがったり、場所が地域ならではの遠隔地であれば避けて通ることもあります。
2回目以降であれば、選別は担当者任せになるので前回の営業電話実績を確認して営業電話を掛けます。こちらは「結果の集計」について詳しく書いていきます。
営業電話
わたしやあなたに実際に電話を掛ける段階です。電話を掛けるスピードですが、3分1件ペースで60分20件=1日160件、1か月3000件~3300件、3か月でだいたい1万件。
情報収集の時に1万件ぐらい取得する理由がこれです。受けたことある人ならわかりますが、営業電話ってちょっと忘れたころぐらいにかかってきませんか。これは小規模なリストの場合3か月単位で回しているからなんです。
もちろんリストの多さにもよりますけれども、断られること前提にかけていますので結構なペースで回しています。
結果の集計
電話をかけ終わったら結果の集計をします。小規模なところならエクセルで大規模にかけている所であれば、データベースで管理しています。
アポイントを取れなくても「電話口の名前」「(売る先の)部署」「決裁権を持っている人」「現在の悩み」などを聞かれますが、あれはデータベース化にして、次に電話する時に少しでも成功率を上げようとしているからです。
そして、それを基に3か月後今度は収集したデータを引っ提げて再度電話を掛けます。自分は言った憶えないのに「〇〇社長いますか」など言われた場合、別の人が名前を言ってしまったのかもしれません。
集計後の改善
集計したデータは1日ごとにまとめて結果をシェアします。必要であれば電話の出方を変更したり、マニュアルを改善したり、会社データを増やしたりします。…このサイクル何やっているのかわかりますか。
「PDCAサイクル」
そう、彼らはPDCAサイクルをうまく回しています。というのもPDCAサイクルはこういった流れ作業を良くしていくのに向いている計画方法です。だから、彼らはマニュアルもだんだんと手の込むようになり、アルバイトや新人などの経験値がない方でもすぐになじめるようになっているのです。
悪い営業電話と良い営業電話の聞き分け方
悪質な営業電話とそうでない営業電話を聞分けるコツです。営業電話の中にも残念ながら(?)その担当部署や上司にとって有益な情報をもたらしてくれるものもあります。
ここでは良い情報をもたらしてくれる営業電話をとれるように「悪い営業電話」の傾向をつかみます。
- 社長をフランクに呼ぶ
ちょっとおバカですが、「〇〇ですけど、〇〇(社長の名前)さん今日外出?」と電話してくるヤカラがいます。これなぜかって言うと、目的が社長と会うことなので電話受付に「社長の知り合いかな?」と思わせるためです。 - 紛らわしい社名を名乗る
「名は体を表す」と言いますが、知っている有名企業っぽい名前の会社名で電話してくる営業がいます。これは社名をブランド企業っぽい名前にして、勘違いをさせる手法です。 たいがいこれらはその商品やうまい営業ができないので間違えやすい名前にしていますのでおおよそ聞くほどのことのない内容です。 - 紛らわしい代理店/グループ企業を名乗る
「〇〇の代理店(某通信会社)の▲▲」を名乗るヤカラがおります。実際に合ってみると全く関係がなかった会社があり、何度か騙されました。これらも紛らわしい社名系同様に「虎の威を狩る狐」のごとく名乗っているのできちんと真偽を確かめる必要があります。 - 検索で引っかかる
電話来た際の方法です。電話がかかってきたらグーグル先生でその「電話番号」もしくは「名乗った会社名」+「迷惑」もしくは「電話」で検索してみましょう。しつこい営業電話の場合だいたいヒットします。中には担当者の名前まで載ってくることもあります。しつこいと被害者も多くいます。
今はしつこい営業電話もわかっちゃう時代なのカモね
だいたいこれらが悪質な可能性の高い営業電話です。ごくごくまれにこういった中にも有用な商品の会社もありますが、営業手法が悪いのでもし断っても気にしないでください。
営業電話が嫌がる方法を知ろう
営業電話の相手も人間です。営業電話はどんな人がかけるか、で「 アポ取りもなかなか精神を疲弊します 」と記載しました。そうです、相手も血が通って私やあなたと同じ人間です。
違うのは会社と仕事の内容です。そのため相手が嫌がるのも私たちと同じ「上司を通す」だったり、「攻め」られたりする場合です。ここをうまく利用して、相手から電話がかかってこないように工夫します。
営業電話撃退マニュアル
営業電話の撃退方法
営業電話の撃退方法、つまり二度と掛けてこないようにする方法はいくつかあります。今回はその中でも特におすすめな7種類を難易度と撃退確率でご紹介します。
難易度の低さを一番上にしておりますので順々にお試しいただければと思います。
ご用件は?→すべて断るように~のキラーフレーズ(難易度5%撃退確率60%)
「どのようなご用件でしょうか」→「すべて断るように言われておりますので…」
最もポピュラーな撃退方法で、かつ効果の高い方法がこれです。こんな感じ、
電話相手「お世話になっております。〇〇ですが、▲▲社長いらっしゃいますか」
自分「あいにく外出しております。失礼ですがどのようなご用件でしょうか」
電話相手「〇〇についてご連絡差し上げました。」
自分「申し訳ございませんが、▲▲から新規の営業はすべて断るように言われておりますので…」
これで撃退できます。しかも、だいたいの場合、かかってきません。
ただ残念ながら割と使い古された断り文句なので相手もちゃんと対策を立てているところも多いです。例えば、
「個人の不動産投資に関して打ち合わせをしたいと思いまして…」
「資料をお送りさせていただいた件に関してなのですが…」
「ご契約の件に関してご連絡いたしました」
など、聞いただけでは本当に社長への要件の可能性も否めないところもあります。そのため、これが正攻法ですが、できそうでなければ下記の方法でさらに追撃することが望ましいです。
これならぼくもできるカモね!
- はじめて聞く会社に使うこと
- 手練れの相手には効果が低い
- 割と使い古された方法
データベースから抹消してもらう(難易度20% 撃退確率90%)
営業電話とわかっており、上記のフレーズが聞かない時や担当者がころころ変わる場合に効果的な方法です。営業電話を掛けたことがある私がおすすめする方法です。上の会話に補助的に乗せるとさらに営業電話がかかってこなくなります。例えば、こんな感じ
電話相手「お世話になっております。〇〇ですが、▲▲社長いらっしゃいますか」
自分「あいにく外出しております。失礼ですがどのようなご用件でしょうか」
電話相手「〇〇についてご連絡差し上げました。」
自分「申し訳ございませんが、▲▲から新規の営業はすべて断るように言われております。一つよろしいでしょうか。」
電話相手「はい、なんでしょうか」
自分「おそらくデータを集計していることと思いますので合わせて削除の方をお願いいたします。次回かかってきた際は上司の方を呼んでいただければと存じます。」
ちょっと長くなりますが、これをやることによって長期的な撃退が期待できます。なぜなら、「データで集計している」ということわかっているとプレッシャーをかけられるため。電話営業をして2~5年目ぐらいの方に効果のある方法です。
新人の方の場合、効果が薄いです。なぜなら上司に相談してもデータベースを削除するまでには至らないから。
- キラーフレーズの際に、補助的に使うと◎
- 中堅の営業電話担当に効果が高い
- うまくすれば二度とかかってこなくなる
こっちから掛けてお断りする(難易度30% 撃退確率40%)
上二つとは違い攻める方法です。電話後に一度自分の上司と確認し「その会社は新規の営業」だと確実に判断できた場合の方法です。
自分「※※会社の▲▲ですが、〇〇(相手の電話に出た方)さんおりますでしょうか」
相手受付「少々お待ちください」〇〇「お電話変わりました。〇〇です。」
自分「お世話になっております。※※会社の▲▲です。先ほどお電話いただいた件でご連絡いたしました」
〇〇「お世話になっております。どのようなご用件でしょうか」
自分「上司の方と確認が取れまして××(商品)の件でしたら必要ないとのことでしたのでご連絡いたしました。」
といった具合です。これに加えてキラーフレーズやデータベースから抹消してもらうことも併せて伝えると効果が跳ね上がります。何せ「ちゃんと聞いたうえで断っている」のだからしばらく電話を掛けてくることもなくなります。
- 上司に確認したうえで、確実に相手が断れる相手の場合に使う
- 上二つと合わせると効果が高くなる
- アポイント担当は意外と攻めに弱いことがわかる
上司に掛け合って電話をしないでもらう(難易度35% 撃退確率70%)
電話での断り方の高等テクニックです。その電話営業をした方の上司に変わってもらい電話しないでもらうように頼みます。上のものと絡めれば、二度と連絡してこない可能性も高くなりますので合わせて使えるようにすると良いです。相手が失礼な態度をとってきた時ほどチャンスです。
例えば、
電話相手「お世話になっております。〇〇ですが、▲▲社長いらっしゃいますか」
自分「あいにく外出しております。失礼ですがどのようなご用件でしょうか」
電話相手「〇〇についてご連絡差し上げました。」
自分「申し訳ございませんが、▲▲から新規の営業はすべて断るように言われております。一つよろしいでしょうか。」
電話相手「はい、なんでしょうか」
自分「上司の方のお名前いただけますでしょうか」
電話相手「あ、え…、〇〇です。」
自分「わかりました。ありがとうございました」(電話切る)
~しばらくして~
自分「※※会社の▲▲ですが、〇〇(相手の上司)さんおりますでしょうか」
電話受付「少々お待ちください」相手の上司「〇〇ですが…」
自分「〇〇さんですね、実は先ほど【電話相手】さんがお電話をしてきまして、当社の代表がすべてお断りするように言われておりますので、今後お電話しないようにしていただけますでしょうか」
という感じです。相手の非が大きければ大きいほど効果があります。また、上司を出させてあらかた商品の説明をさせてから「うちには必要ない」ということを言うというテクニックもあります。
相手の上司も時間のかかる電話は受けたくないものですから、今後頻度高く再度の電話をしてくる可能性が減ります。
- 相手がミスをした場合、失礼な態度の場合、使いやすい技
- 相手の上司が出た場合「(相手の部下の)ミスを責める」「商品説明をしてもらった上で断る」
電話の機能を使う (難易度35% 撃退確率90%)
この中の間接的手段ですが、そもそも着信拒否をする方法です。言わずもがな相手からもかかってこない方法でほかのに比べれば断然確実性が高い方法です。しかし、事務や経理職に就いている方には大きな壁である「社内の決裁権」と「電話の操作」が難易度を高くしています。
また、一度撃退したからと言って油断していると複数番号を持つ会社もあるため100%とまではいきません。ただ、小さな会社などであれば、電話機能で着拒は超強力な技なので覚えておいて損はないです。
- 相手に依存しない確実な方法
- ハードルは「社内の決済」と「電話の着拒操作」
- 複数番号を持つ営業電話も多いので100%ではない
ガチギレする (難易度50% 撃退確率70%)
大人げない方法です。そして、社会人として失うことも多いのですが、手段を択ばないのであれば私はおすすめします。ただ、社内の目もあるでしょうから冷静にそして、論理的に相手を責めるほうが良いです。そして、これもキラーフレーズなども含めると効果が倍増します。また、やるなら絶対に二度とかかってこなくてもよい相手でないと後々面倒になります。
電話相手「お世話になっております。〇〇ですが、▲▲社長いらっしゃいますか」
自分「あいにく外出しております。失礼ですがどのようなご用件でしょうか」
電話相手「〇〇についてご連絡差し上げました。 ぺちゃくちゃ(商品説明) 」
自分「必要ないです。新規の営業をすべて断るように申し受けておりますので…」
電話相手「ですが、社長様に一度ご紹介したく」
自分「話を聞いていましたか。新規の営業をすべて断るように申し受けております。」
電話相手「申し訳ございません、それではまたの機会n…」
自分「話を聞いてましたか。新規の営業を(ry」
完全にこちらが怒っているオーラを出していることを諭して「あ、こいつ面倒な相手だな」と思わせるようにします。そうすれば相手は撤退&うまくいけば二度とかかってくることはありません。一応やるときは上司に確認の上、やりましょう。そうすればあなたに責任はありません。
この方法ちょっと怖いカモ!!
- 相手を責め立てる鬼のような方法だが、相手が時間を奪っていると心得ておこなう
- やるからには上司に確認をとり、 絶対に必要ないと確認したうえでおこなう
- 怒りに任せてしゃべるより淡々と理詰めの方がちゃんと消してくれる
そもそも会社の電話番号を流さないようにする(難易度80% 撃退確率50%)
現代社会でほぼ不可能な方法ですが、あなたが上司側の立場にいる場合は可能です。例えば採用案件は何を見て連絡するのかと言えば、ハローワークなどの求人媒体から電話番号等を確認して電話を掛けてきます。
そういった広く電話番号を流出してしまう媒体を使用しないようにすればいくらか営業電話からの魔の手は防げます。
現在はスタートアップ企業を中心に固定電話を引かず携帯電話やチャットボットでの対応が増えつつありますのでこういった方法も一案です。
固定電話が滅びない限り営業電話との戦いは続く
営業手法も、電話からネットに移行しているとはいえ、まだまだ電話での営業が多いものです。そんなわけで今回撃退方法を紹介しました。
忘れてはいけないのは相手も人間だということです。これは「慈悲をかけろ」という意味ではなく二度と電話を掛けてこなくするように”この会社やばそう”だと思わせることを常に考えておく必要があります。相手も面倒な相手とは、戦いたくないのでいかに自分の受付が突破できないように面倒なことを仕掛けるのかが勝負となります。
固定電話が無くならない限りこういった営業電話がかかってきますが、諦めずに上にある方法で1件1件ずつ来ないようにしていくといずれ快適な事務ライフが手に入れられます。
最後に、このマニュアルは断っているのに何度も営業電話してくるヤカラを撃退するだけであってすべての営業電話を否定しているわけではありませんのであしからず。
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