こんにちは、管理部さん(@acts1216)です。今回は「SDGs」についての記事です。最近、初めてSDGsについて知りました。
今回そんな”認知度が低く””取り組むことに何のメリットがあるのかわからない”SDGsについての記事です。言いすぎました…。
追記:日経新聞に掲載されているようですね
調べてみると企業にとってはそこそこ企業ブランドの良いアピール材料になります。
SDGsは、日本を含めた精力的な活動なので中小企業でも世界的なブランディングを狙うならやるのもありです。
そもそもSDGs(エスディージーズ)ってなに?
SDGsはSustainable Development Goalsの略で持続可能か開発目標(ら)です。これは2015年9月のサミットで全会一致の「持続可能な開発のための2030年アジェンダ」の中の「持続可能な開発目標」です。
簡単に言ってしまうと、各国の偉い人たちが全員で決めた世界的な目標です。
この目標は、キーワードである「5つのP」、指標目標である17のゴールとその細分目標169のターゲットから成り立ちます。これらの課題を国や自治体の行政規模、企業、個人事業主のなどが参加して取り組みます。
ソッジって読むかと思ったカモー
5つのPと17のゴールと169のターゲット
5つのPとは、Peaple(人間)、Prosperity(豊かさ)、Planet(地球)、Peace(平和)、Partnership(パートナーシップ)というキーワードです。17の目標はこの5本柱の中に包括されており、17の目標も含めどれもかけることなく互いに連携することを掲げています。
そして、17の目標をもう少し具体的に絞り込んだのが169のターゲットです。超長いのでこの記事の最後にまとめてあります。17のゴールだけでも長いです…。
17のゴールまとめ
目標名 | 内容 |
---|---|
貧困をなくそう | あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる |
飢餓をゼロに | 飢餓を終わらせ、食糧安全保障及び栄養改善を実現し、継続可能な農業を促進する |
すべての人に健康と福祉を | あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する |
質の高い教育をみんなに | すべての人に包括的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する |
ジェンダー平等を実現しよう | ジェンダー平等を達成し、すべての費助成及び女児の能力強化をおこなう |
安全な水とトイレを世界中に | すべての人に包括的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する |
エネルギーをみんなにそしてクリーンに | すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する |
働きがいも経済成長も | 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する |
産業と技術革新の基盤をつくろう | 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る |
人や国の不平等をなくそう | 各国内及び各国間の不平等を是正する |
住み続けられるまちづくりを | 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する |
つくる責任使う責任 | 持続可能な生産消費形態を確保する |
気候変動を具体的な対策を | 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる |
海の豊かさを守ろう | 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する |
陸の豊かさも守ろう | 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する |
平和と公正をすべての人に | 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する |
パートナーシップで目標を達成しよう | 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する |
引用: 外務省(https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.html )
日本はどんな活動をしているのか
2030年までに具体的な施策を指標と共に掲げる
SDGsの目標自体は2030年までに達成を掲げています。
そして、その目標達成のために、日本政府は、2015年の国連の決定を皮切りに2016年に「SDGs推進本部」を設置し、2020年の東京オリンピックそして、2025年の大阪・関西万博を見据えてSDGsを進めています。
活発的な行政の取り組み(神奈川・長野)
神奈川県のSDGsの取り組み
管理部さんが調べた中で一番行政として精力的に活動しているのが神奈川県SDGsと考えられます。
神奈川県は人口も多いしねー
理由の一つは、政府より自治体SDGsのモデル事業に認定された10都市の中でなんと1県2市が選ばれました。 神奈川県、横浜市、鎌倉市です。これのほかに神奈川県SDGsのページに飛ぶとセミナーや講演会、説明会など精力的に活動していることがわかります。
長野県のSDGsの取り組み
実は管理部さんが、最初に知ったのがこの長野県のSDGsのページ。
長野県では、推進企業の登録制度を精力的に行っており、2019年11月時点では162者企業などによる登録がされました。
今年度は2期まで終了していますが、第4期は年度末である3月31日まで受け付けているそうなので長野県の企業/個人事業主の皆様は登録も可能です。
コラボあれやこれや(ピコ太郎、キティちゃん)
なんとSDGsは、ピコ太郎やキティちゃんを起用しています。ピコ太郎は、国からSDGsの推進大臣と任命され、SDGs版のPPAPを国連で披露しているのです。
また、キティちゃんも日本と世界に向けてSDGsの情報発信をしています。国連副事務総長とのツーショットもしています。さすが仕事を選ばないと国連まで呼ばれるのか…。
河野大臣もキティちゃんとSDGsについてコラボしています。
最近、落合さんが出した本の中でも紹介しているようです。
2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望 [ 落合 陽一 ] 価格:1,650円 |
またコラボではありませんが、SDGsすごろくゲーム(https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/go-goals/)もあります。国連が作ったすごろくゲームってだけでなんかプレミア感ありませんか。しかも、だれでもダウンロード可能!!
法人ではSDGsカードゲームを作っているところもあります。残念ながら方針で販売はしておらず、レンタルのみです。
企業にとってのSDGsをやる理由
企業ではまだ取り組みが薄いからこそチャンス
断言しますが企業にとってやった方が良い理由は今はまだブランドの向上のみです。国や行政でアワードや取り組み事例で取り上げられれば飛躍的なブランド向上につながります。
もちろん、企業の社会的な責任を果たすという役割で行うことも考えられますが、中小企業などの人的、資金的に余裕がなければ、強く取り組む必要はないかと考えられます。
しかし、行政が本格的に動き出した際に”モデルケースになる”といったことや”取り組み事例”としてピックアップされれば一躍名前が知れ渡るので全くの無駄になるというわけでもありません。
ジャパンSDGsアワード
SDGsに関して優れた取組みを行った企業/団体に贈られる表彰です。現在受付はもう締まりましたが、第3回が2019年12月中頃に行われます。
具体的な実施方法
企業としての具体的な取り組みはまだ実施数が少ないのが現状ですが、ジャパンSDGsアワードなどを参考にすると、
- 自社企業/団体のメイン業務をそのまま拡大して実施する方法
- 自社企業/団体のメイン業務に関節的にからめる方法
が多そうです。例えば、
- 飲食業:フードロス問題に取り組む
- 産廃業:ゴミをリサイクル資源への転換
- 製造業:ゴミを減らす、障がい者雇用
などを進めていければ達成が容易です。そのためには、まず目標や宣言をしてから実行に取り組みます。
目標を掲げる/実行する
企業の場合、代表者の宣言をします。取り組む内容は企業によってさまざまですが、自社/団体の本業にからめたものの方がもちろんやりやすいです。
やることを明確化します。とはいえ、本業をしているだけでいくつかの項目をクリアしているものもあります。そこからさらに踏み込むためにちょっと面倒だけでできそうな課題(アクション)を見つけていきます。
1つのアクションだけで17のSDGs目標の何個か達成することが簡単にできます。アクションはなるべく具体的にスモールステップ法などを活用し、積み上げで達成していきます。
気をつけるべき”SDGsホワイト”
一つだけこれらを実行するにあたり、気を付けてほしいのが「SDGsホワイト」と呼ばれる行為です。
これは何かというと、SDGsを表面的にやったことにして目標を達成/課題をクリアしたことにみなすことです。
やったとしても誰も怒りませんし、罰則などもありませんが、ばれた時の企業リスクはあります。
まとめ
長野県、神奈川県は別として、評価制度や具体的な取り組み方法などは、行政によってバラバラなので政府が具体的な評価制度を掲げてから活用するのも一手です。
ただ、この施策は、全世界的なものなのでグローバル企業/団体は積極的に活動することで対海外企業からの評価も上がることが期待できます。
コメント