使いこなせればできる人 因数分解能力

経営

こんにちは管理部さん(@acts1216)です。今回は『仕事における因数分解能力』についての記事です。こんなことで困ったことはありませんか。

  • 上司から「今月の売上げを前年比120%で達成して!」と言われた
  • 業務の効率化を言い渡されたものの何をすればよいのかわからない
  • 今晩ビーフストロガノフにしようとしたけど何から始めればよいのかわからない

これは全部『因数分解能力』がすべて解決してくれます。因数分解したらスモールステップ法を使って仕事を進めていくことも容易です。

この記事はこんな人におすすめ
  • 段取り悪いと言われている人
  • 仕事が遅い人
  • コンサルタント1年目の人

因数分解能力を鍛えていけば、何をどうしたらよいかが瞬時に浮かび上がり、仕事の段取りが上がります

この記事の概要
  • 因数分解能力は、ものやこと(仕事)を分解する能力
  • 因数分解ができるようになればロジカルな思考になる
  • 仕事(原因追求から、効率化、コンサル)から家事まであらゆることに使える能力

因数分解の能力ってなに?

因数分解能力は”仕事を最小単位にまで分解する”能力です。ここでは具体的に2つ例を上げます。

今晩のメインはビーフストロガノフ

「今晩のおかずはビーフストロガノフだ!!」

そんなわけでAさんは今晩のおかずはビーフストロガノフの作るということにしました。

カモノくん
カモノくん

なんでビーフストロガノフなのカモ?

まずネットで調べてビーフストロガノフの調理方法や材料までわかりました。そこで効率よくビーフストロガノフを作るために因数分解の能力を使うことにします。ビーフストロガノフを食べるため、大きく分けると次のようになります。

ビーフストロガノフの作り方
  • 材料集め
    材料の購入

    材料を購入する

  • 調理1
    具材を切る

    ビーフストロガノフに必要な具材を切る

  • 調理2
    炒める・煮込む

    具材を炒めて煮込む

  • 盛り付け
    盛り付け

    盛り付けて完成!

しかし、これだけでは”作業レベル”まで落とせていませんのでもっと具体的に分解していきます

まず材料集めですが、購入の前に冷蔵庫に玉ねぎやシメジなどビーフストロガノフに必要な材料が入っていないか確認することにしました。

さらに調理も見るだけで作れるレシピを決めることにします。また、盛り付けの際にご飯が必要だと判明したのでご飯も炊くことにしました。分解するとこんな感じになります。

具材それぞれの切り方や煮込み方の方法など、もっといろいろ因数分解する要素はありますが、因数分解はこういった作業レベルにまで落とす方法です。

売上げの低迷はビーフストロガノフ!?

「メインのビーフストロガノフの売上げが低迷している」

ロシア料理を提供するB店主はビーフストロガノフをメイン料理として提供していました。ところが最近売上げが低迷しています。というのもメインのビーフストロガノフの注文数が徐々に減っているのでした。B店主は原因を因数分解して、売上げ低迷の原因を突き止めるのでした。因数分解する前にここで事実として

  • 全体の売上げ下がっている
  • メイン料理であるビーフストロガノフの注文数が減っている

という2点がわかります。この時考えられる原因を探るのも因数分解能力がカギとなります。しかし、この時点ではきりがないので「全体の注文数は減っていない」とします。

ということは因数分解するとこんな感じになりそうです。このなかで原因があると考えられますが、何が原因かわからない課題に対して仮説思考という考え方がありますのでそこから考えていくことができます。

仮説思考…少ない情報の中で最も有効な方法を考えるフレームワーク。フェルミ推定に近い考え方。

因数分解能力はどのように使うの

因数分解の能力を使用する場面は多くありますが、計画の段階やプロセスの見直しの段階で力を発揮します。例えば、

  • web制作プロジェクトで作業を人に振る
  • 作業ミスをなくすために工場の工程の見直し
  • サービスレベルの向上のために顧客満足度の高い従業員の分析

みたいなマネジメントの手段、原因の究明、作業の効率化、サービスの向上と様々な局面で威力を発揮します。

因数分解の実践編(簡単な方法)

ここでは仕事における因数分解能力を簡単に行う方法を紹介します。

  1. ゴールとなる目標を決める
  2. 構成する要素を2つ~4つに分解する
  3. さらにそれを2つ~4つに分解する
  4. これを見ただけでできるまでに分解する
カモノくん
カモノくん

そんなに簡単なのカモ?!

書籍によっては分解を5回ぐらい繰り返せと書かれてありますが、読んだだけでその作業が迷わずできるレベルであればOKです。

例として、経理の消込作業をします。消込作業とはお金が振り込まれたときに「だれが」「いくら」入金してきたか確認して、請求した金額がちゃんと振り込まれるか確認する作業です。

まずゴールとなる目標は、「請求した金額が振り込まれたか確認できる状態」です。これを因数分解していきます。まず、おおもとなる構成要素は、

  • 請求の確認
  • 入金の確認
  • 2つを見比べる
  • 金額が一致していれば消す

です。これをさらに分解すると、以下のとおりです。

見比べるは見ただけで作業できるのでそのままにしてあります。他は分解できました。

因数分解のおすすめ書籍

因数分解をするにあたってのおすすめの書籍です。

図解 マッキンゼー流入社1年目 問題解決の教科書 [ 大嶋 祥誉 ]

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感想(0件)

因数分解の能力は、問題解決の能力を引き上げてくれます。また、コンサルティングに必要なロジックツリーなどは因数分解能力そのものとも言えます。

マインドマップ 最強の教科書脳の可能性を引き出す実践的思考術【電子書籍】[ トニー・ブザン ]

価格:1,782円
(2019/12/7 13:06時点)
感想(0件)

マインドマップは因数分解でものごとを図式化したものです。これを見ればわかりやすく可視化できます。

仮説思考 BCG流問題発見・解決の発想法 [ 内田和成 ]

価格:1,760円
(2019/12/7 13:07時点)
感想(31件)

原因を追究する因数分解をした場合、どこから手を付けていいのかわからないほど選択肢が増えることがあります。そんな時は仮説思考(アタリをつける)で原因を絞って対処します。

鬼速PDCA [ 冨田和成 ]

価格:1,628円
(2019/12/7 13:07時点)
感想(2件)

PDCAは企業が成長するフレームワークですが、これを個人レベルに落とし込んでキャリアアップできるようにしたのが鬼速PDCAです。この中で因数分解能力について詳しく記載されています。

因数分解の能力についてのまとめ

いかがでしたか。因数分解能力と聞くと難しいように感じますが、だれでもできるものであり、しかも効果が高いものです。

この能力が正しく身について使えるものになれば、コンサルタント要らずのできる人に大きく前進できます。

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